研究目的

私たちのチームは、データサイエンス学として、離散数学の手法を中心に医療分野における新たな洞察を開拓しています。非ランダム化観察データからの因果推論などの高度な分析技術を用いることで、尿失禁治療のリスク要因の特定、過活動膀胱治療選択のナビゲーション、および間質性膀胱炎および関連する疾患の治療における新たな可能性を探求しています。
Our team pioneered new insights in the medical field through data science with a focus on discrete mathematics methods. By utilizing advanced analytical techniques, such as causal inference from non-randomized observational data, we are exploring new possibilities in identifying risk factors for urinary incontinence treatment, navigating treatment choices for overactive bladder, and treating interstitial cystitis and related conditions.

現在の研究テーマ

現在進行中の研究内容をお知らせします。臨床研究に関する開示やオプトアウトについても説明しております。 

研究の背景

この研究室で扱っている研究について、病気の概念や、科学的な意味について、わかりやすく解説をします。

  1. 研究課題1 腹圧性尿失禁に対する性器健康状態改善

    腹圧性尿失禁は膣健康状態が良くない人が多いことがわかっています。そこで、膣レーザーを用いることで、膣の健康状態が改善すると隣接する尿道の細胞の合成を促し、尿道のゆらぎをささえるような丈夫さが出てきます。

  2. 研究課題2 混合性尿失禁に対する性器健康状態改善

    混合性尿失禁は、女性の尿もれで最も多いタイプです。 加齢や出産、肥満などによる骨盤底筋の緩み、脳・脊髄神経の病気など様々な要因が複合的に関連して起こります。この研究では、膀胱および膀胱の隣接臓器が原因でおこる尿失禁を扱います。

  3. 研究課題3 間質性膀胱炎に対する性器健康状態改善

    間質性膀胱炎は、確立した治療法はなく、対症的な治療に留まっているのが現状です。そこで、その原因を性器全体の健康状態に考えたのがこの研究です。

  4. 研究課題4 スポーツでの骨盤底筋に関する研究

    スポーツでは尿失禁が起こることがわかっています。これには、スポーツ歴が影響して複雑な因子があります。また、治療法は、それぞれの因子を組み合わせて考える必要があります。私たちは、人工知能を用いて解析していきます。

  5. 研究課題5 乳がん患者でのGSM・OAB研究

    乳がんサバイバーは、抗がん剤やホルモン治療の影響で、性器・膀胱などの骨盤底にかかわる部分が萎縮します。このために、痛みや頻尿や骨盤臓器脱を誘発します。このことを調査して、治療法を突き止めます。

  6. 研究課題6 フレイルにおける泌尿生殖器症状の研究

    加齢にともない全身の筋力が低下するフレイルは様々な病態を引き起こし、泌尿器・生殖器の症状もあります。さらに、泌尿器分野の治療に妨げになる可能性があります。これらの症状の有無や、治療法への影響を調べます。

代表研究者
奥井伸雄(神奈川歯科大学教授)
2022年日本メンズヘルス医学会会長
よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック
046-897-9061(研究室直通)

この研究が成功すると、こんな未来の可能性がある

この研究がすすめば、全身の病気に対して治療をすすめることができます。
たとえば、歯科領域であればインプラント周囲炎、心臓領域であれば心筋梗塞後の再生、応用できる分野は広いと思われます。

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